やっぱり、プログレですよね。

ロック、主にプログレッシヴ・ロックのおすすめアルバムをご紹介。

イタリアのプログレ・バンドのご紹介(14)

< ご紹介バンド : Celeste >

 

 こんにちは!

当ブログにお立ち寄りいただき、ありがとうございます。このブログは、プログレッシブ・ロックのオススメのバンド及びアルバムをご紹介するブログです。略して、プロロ紹ブです。え?略す必要はないし、略し方がおかしい?全くそのとうりでございます!申し訳ありません!師匠!今回ご紹介するバンドは、チェレステ(Celeste)です。

 

 -- Celeste --

1971年に、サンレモ出身のイル・システマ(Il Sistema)というバンドが解散します。そのメンバーだったエンツォ・メローニョとレオナルド・ラゴーリオが、ラ・キンタ・ストラーダ(La Quinta Strada)というバンドのメンバーと共にムゼオ・ローゼンバッハ(Museo Rosenbach)を1971年に結成します。その後、ムゼオを脱退したレオナルドとイル・システマのメンバーだったチロ・ペッリーノが中心となって1972年にチェレステを結成したそうです。(イル・システマサウンドはサイケ色のあるプログレっぽいアート・ロックで、アルバムも発表しています。ラ・キンタ・ストラーダはカヴァー・バンドだったようで、アルバムの発表はありません。ムゼオ・ローゼンバッハはイタリアン・プログレを代表するバンドです。)

1976年にチェレステは、1枚目のアルバム『Celeste (Principe di un Giormo)』を発表します。作曲は、1973年、録音は1974年のものだそうです。サウンドは、フォーク色のあるプログレです。アコースティックギター、フルート、ヴァイオリンなどのアコースティックな楽器が主に使用され、それを包み込むように、シンセサイザーやメロトロンが演奏されます。ドラムはほとんど使われず、パーカッション的な使用となっています。幻想的で牧歌的な音の中に崇高な雰囲気が漂い、楽園にいるようなサウンドを聴かせてくれます。特にアコースティックな楽器とメロトロンの音の融合が素晴らしく、このバンドの大きな特徴ともなっています。

1976年にセカンド・アルバムを録音しますが、このアルバムは発表されることなく、1977年に音楽性の不一致により解散します。しかし、1991年にセカンド・アルバムが、『Celeste Ⅱ』として突然発表されます。このアルバムはサックス中心のプログレっぽいジャズ・ロックとなっています。即興演奏が多いように感じられ、ファーストの面影はありません。(『Celeste Ⅱ』はLPのみです。CDは『Second Plus』というタイトルに変更され、未発表音源が追加されています。)

1992年には1974年の映画のサウンド・トラック『I suoni in una Sfera』が発表されます。このアルバムは、全編インストロメンタルになっています。ファースト・アルバムの面影のある静粛で流れるような演奏で、サウンド・トラックであるということがよくわかる音になっています。ボーナス・トラックとして、ファーストの曲をアレンジした曲も入っています。

セカンドとサウンドトラックは1991年に創設されたMellow Recordsからリリースされていています。突然のリリースは、Mellow Recordsの創設者の1人にチロ・ペッリーノがいることとは無関係ではないと思われます。

2019年、チロ・ペッリーノ(オリジナルメンバーはチロのみ)が中心となってアルバム『Il Risveglio del Principe』を発表します。サウンドは、ファースト・アルバムとほぼ同じで、フルート、ヴァイオリン、サックスなどのアコースティックな楽器とメロトロンの絡みが素晴らしい幻想的な作品になっています。ファーストと違うのは、ドラムが大幅に導入され音の輪郭がはっきりとしたところです。このアルバムは、コンセプト的にファースト・アルバムの続編となっているそうです。では、オススメのアルバムです。

 

 『Celeste(Principe di un Giormo)』/1976

 『Il Risveglio del Principe』/2019

 

以上です。『Celeste(Principe di un Giormo)』は、イタリアン・プログレを代表する名盤です。気に入った方は『Il Risveglio del Principe』も是非。

 

ここまでお読みくださり、ありがとうございました。今宵は、洋酒片手に自慢のオーディオでチェレステの夢の世界に浸ってはいかがでしょうか?お客様。では、これにて失礼をいたします。カチャリ。スタスタスタ・・・(ドアが閉まり、足音が遠のく)

どうです?臨場感あるでしょ?え?全然ない?やっぱりね!申し訳有りませんでした!では、また!

 

Celeste (Principe di un giorno)

Celeste (Principe di un giorno)

 

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