やっぱり、プログレですよね。

ロック、主にプログレッシヴ・ロックのおすすめアルバムをご紹介。

イタリアのプログレ・バンドのご紹介(18)

 < ご紹介バンド : Acqua Fragile >

 

 こんにちは!

はい!お待たせいたしました!また、プログレの時間がやってまいりました!題しまして”ザ・プログレ・タイム” でございますよ!それでは皆さんもご一緒にタイトル・コールをお願いします!いきますよ!せーの!はい!”ザ・プログレッ・タ〜イム !!”あ!ちょっと待って!帰らないで!

最近ダークでヘヴィなバンドのご紹介が続いたので、今回は爽やか系のバンドのご紹介をいたします。

 

 -- Acqua Fragile --

1971年、「Gil Immartali」というバンドを母体として、イタリア北部の都市パルマでアクア・フラジーレ(Acqua Fragile)は結成されます。中心人物は、ベルナルド・ランゼッティ(ヴォーカル、ギター)で、後にP.F.Mに参加することになります。(Gil Immartali時代から、バンド単位でP.F.Mと交流があったそうです。)

1973年に、最初のアルバム『Acqua Fragile』を発表します。フォーク色のある爽やかな王道シンフォニック・プログレです。ジェントル・ジャイアントなどイギリスの有名どころのバンドの影響がみられますが、それなりに消化されているのでそれほど気にはなりません。テクニックがあるので、複雑な曲構成でも演奏は流れるように進んで行きます。全編英語で歌われるランゼッティのヴィヴラートの効いた癖のあるヴォーカルがバンドの一つの特徴となっていて、サウンドもどちらかというとイギリスやアメリカのバンドに近いです。ランゼッティはアメリカ育ちだそうで、その辺もサウンドに影響しているのでしょう。キラリと光るフレーズが随所に見られる、明るくポップで聴きやすいシンフォニック・プログレになっています。このアルバムは英語で歌われているにもかかわらず、発売されたのはイタリア国内のみだそうです。よって、売れ行きはイマイチだったようですね。

1974年『Mass-Media Stars』を発表します。前作より音楽性が格段に高くなっています。より明るくキャッチーになり、独自のサウンドが形作られた印象です。非常にノリが良く爽やかなサウンドは他にはない味わいがあります。プログレをあまり聴かない方にもオススメできるアルバムになっていると思います。こちらのアルバムは、アメリカでも発表されたそうです。

プロデュースはファースト、セカンド共に、P.F.Mとクラウディオ・ファビ(P.F.Mの作品を手がけているプロデューサー)です。

1975年、ランゼッティがP.F.Mに加入を要請され、脱退します。同1975年、解散します。原因は、ランゼッティの脱退だったようです。

2013年、オリジナルメンバーのランゼッティ、フランツ・ドンディ(ベース)、ピエロ・カナヴェーラ(ドラム)が、新しいアルバムの構想を立ち上げ、2017年に『A New Chant』を発表します。70年代の面影は多少ありますが、以前より落ち着いた感じの大人のシンフォニック・プログレになっています。興味のある方はどうぞ。では、オススメのアルバムです。

 

 『Mass-Media Stars』/1974

 

以上です。一般的にはあまり評価が高くありませんが、私は、イタリアン・プログレの重要な名盤だと思っています。爽やかで聴きやすいところがたまりません。

 

ここまで読んでくださりありがとうございました。ここでいつものコーヒーブレイクと行きましょう。『Mass-Media Stars』の最後曲「Coffee Song」を聴きながらカプチーノとティラミスを頂きましょうか。いや、サウンドから考えて、アメリカンコーヒーとドーナツの方がいいかもしれません。ドーナツのブランドはYAMAZAKIをチョイス。このようなコーヒーブレイクこそ、プログレ・ファンとしての醍醐味ですね。では、また!

 

 

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