やっぱり、プログレですよね。

ロック、主にプログレッシヴ・ロックのおすすめアルバムをご紹介。

イタリアのプログレ・バンドのご紹介(7)

 こんにちは!

 

今回もイタリアのプログレ・バンドのご紹介です。今回ご紹介するバンドはCramps Recordsの二大バンド、アレア(Area)とアルティ・エ・メスティエリ(Arti e Mestieri)です。

 

 -- Area --

アレアのサウンドは、基本的には民族音楽の要素の入ったジャズ・ロックですが、曲はプログレのように目まぐるしく展開し、独自の世界を作り出しています。攻撃的で熱くパワフルな演奏は確かなテクニックに裏打ちされていて圧巻です。エキゾチックで、キレのいいはっきりとしたメロディーは、キャッチーでさえあり非常に魅力的です。前衛的な要素や、即興演奏もあり、曲は多彩に展開します。またバンドの中心人物であるデメトリオ・ストラトスの個性的な歌い方も他に類を見ません。アレアは、一般的にはプログレにジャンル分けされますが、プログレだけには収まらない音楽性を持ち、ロック史に残るバンドだと思います。では、オススメのアルバムです。

 

 『Arbeit Macht Frei』/1973

 『Caution Radiation Area』/1974

 『Crac!』/1975

 『Meledetti(Maudits)』/1976

 『1978 Gli Dei Se Ne Vanno, Gli Arrabbiati Restano!』/1978

 

以上です。ほとんど全部のアルバムがオススメです。ただ、最初に聴いてほしいアルバムは、『Arbeit Macht Frei』と『Crac!』です。両アルバムともに、アレアの迫力がわかりやすく実感できる作品だと思います。

 

 -- Arti e Mestieri --

アルティ・エ・メスティエリサウンドは、プログレジャズロックの融合と言えます。ヴァイオリンの奏でる温かみのある美しいメロディー、管楽器やギターの軽快な響き、プログレ的なキーボード、スピード感たっぷりのドラムなどが独自の音楽を作り上げています。曲の目まぐるしく速い展開は圧巻です。メロディーはイタリアン・プログレ特有のもので、他にはないものだと思います。ドラマーは高速ドラミングで有名なフリオ・キリコという人でバンドの看板にもなっています。他のメンバーのテクニックももちろんすごいので、聴きどころは多いですよ。技術、音楽性全てにおいて素晴らしいバンドです。では、オススメのアルバムです。(上記の説明は、オススメアルバムのみに当てはまります。他のアルバムは若干音楽性が変化しています。)

 

 『Tilt (Immagini per un orecchio)』/1974

 『Giro di valzar per domani』/1975

 

以上です。『Tilt (Immagini per un orecchio)』はプログレ屈指の名盤です。『Giro di Valzar per domani』は少しジャズロックの要素が濃くなっています。この二枚を発表後、バンドはフィージョン色の濃いジャズロックの良盤を三枚発表し、1985年から活動を休止します。1999年より再始動してアルバムを何枚か発表していますので、興味のある方はどうぞ。ただ、オススメに挙げた二枚はプログレ史に残る名盤ですので、まず最初にこの二枚を聴いて凄さを実感してほしいですね。

 

さて、いかがだったでしょうか?両バンドともプログレを代表するバンドです。要チェックですよ!先生!次回も続きます。では、また!

 

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Crac!

Crac!

  • Area
  • ロック
  • ¥1400

 

 

Tilt

Tilt