やっぱり、プログレですよね。

ロック、主にプログレッシヴ・ロックのおすすめアルバムをご紹介。

イタリアのプログレ・バンドのご紹介(17)

< ご紹介バンド : Cervello >

 

 こんにちは!

毎度おなじみ「やっぱり、プログレですよね。」の時間がやってまいりました。え?知らない?そうなんです。知ってる人は、知っている。知らない人は、知らない。それが、「やっぱり、プログレですよね。」なんですよ!師匠!というわけで、今回もイタリアの優秀なプログレバンドをご紹介します。

 

 -- Cervello --

今回ご紹介するバンドはチェルヴェッロ(Cervello)です。チェルヴェッロは、1970年にナポリで、オザンナのダニーロ・ルスティーチの弟のコラード・ルスティーチを中心として結成されました。5人編成で、なんとプログレでは珍しいキーボード担当がいないキーボードレスのバンドです。しかし、その代わりにサックスやフルート、ギターなどにエフェクターをかけて演奏するというスタイルをとっていて、キーボードレスを感じさせない音の奥行きと広がりを作り上げています。

1973年にアルバム『Melos』を発表します。サウンドは、ダークで妖しい中にも叙情性のあるヘヴィ・シンフォになっています。妖艶なフルート、力強くうねるサックス、自由でハードなギター、情感あるヴォーカルなど、それらが渾然一体となった圧倒的な演奏です。激しく熱を帯びた動の部分と、美しく叙情的なメロディーの静の部分が入り乱れて、独特の神秘的な世界を創り上げています。プロデュースはオザンナのダニーロ・ルスティーチとエリオ・ダンナです。

アルバムの評判は良かったようですが、商業的には成功できなかったようで、1974年に解散します。この後、コラード・ルスティーチはオザンナのアルバム『Landscape of Life』にゲスト参加、オザンナ解散後は兄のコラードとノヴァを結成します。ノヴァ解散後は、ソロとして活動しているそうです。

2017年に一時的に6人編成(オリジナルメンバーは3人です。)で再結成して東京でライヴを行いました。その模様を収録した『Live in Tokyo』を同じ年に発表しています。興味のあるかたはどうぞ。それでは、オススメのアルバムです。

 

 『Melos』/1973

 

以上です。『Melos』はイタリアン・プログレを代表する屈指の名盤となっています。

 

ここまで読んでいただきありがとうございます。この辺でコーヒーブレイクにしてはいかがでしょうか?イタリアということで、エスプレッソにティラミスなど添えれば完璧でございますよ。え?緑茶と芋羊羹しかない?しかも舟和の芋羊羹?渋い!渋すぎる!素晴らしい!羊羹最高!ブラヴォー!では、また!

 

Melos

Melos

  • Cervello
  • ポップ
  • ¥1400

 

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