やっぱり、プログレですよね。

ロック、主にプログレッシヴ・ロックのおすすめアルバムをご紹介。

イタリアのプログレ・バンドのご紹介(12)

 < ご紹介バンド : Maxophone >

 

 こんにちは!

今回ご紹介するバンドは、マクソフォーネ(maxophone)です。

 

 -- Maxophone --

マクソフォーネは、1973年にミラノで結成されました。メンバーは6名で、その内3名はクラシックの専門的な教育を受け、残りの3名は他のロック・バンドで長いキャリアを持っていたそうです。編成は、ギター、キーボード、ベース、ドラムの他に、クラリネット、サックス、フルートの担当が1名、ホルン、トランペット、ヴィブラフォンの担当が1名います。サウンドは、クラシックとジャズの色があるシンフォニック・プログレです。上記したとうり、管楽器や、ヴィブラフォンなどを専門に担当するメンバーがいるので、それらは補助的なものとしてではなく主役として効果的に演奏されています。特にホルンなどの管楽器の音がバンドの音楽性の大きな特徴になっています。ギターやキーボードのダイナミックな演奏と管楽器のおおらかな演奏がうまく溶け込んで、なんともイタリア的で叙情的、牧歌的な雰囲気を演出しています。ちょうどアルバムジャケットの写真の朝霧に煙る川面の風景のような、幻想的で爽やかなサウンドになっています。また、ゲスト・ミュージシャンとして、ハープ、チェロ、コントラバスがそれぞれ1人、ヴァイオリンが2人参加していて、音に厚みを加えています。では、オススメのアルバムです。

 

 『Maxophone』/1975

 

以上です。マクソフォーネは1975年にこのアルバムと、アルバムの中から抜粋した曲のシングルを1枚発表しています。翌1976年には、英語盤がアメリカとドイツで発売されています。そして1977年に新曲が入ったシングルを1枚発表した後、同じ年に解散しています。(アルバムのCD盤にはボーナストラックとしてシングルの新曲が入っています。これはお得ですね!奥さん!)バンドのアルバムとシングルは、サウンドトラックや、ジャズを主に扱うプロデゥトリ・アソシアティというレコードレーベルからリリースされ、上記のとうり英語盤も製作するなど、大々的にプッシュして売り出したようです。これだけの高い音楽性を持ったバンドだったのですから当然のことですよね。しかし、アルバム発表の時期が、ニューウェーブ台頭前夜、プログレ人気が下降してきた時期と重なっていたためセールスはあまり伸びなかったようで、その結果として解散となったそうです。なんとも悲しいですね。しかし、2008年に再結成され、『La Fabbrica delle Nuvole』/2017を発表しています。管楽器は使用されていませんが、黄金期のサウンドの面影があるので興味のある方はどうぞ。

 

オススメのアルバムは、イタリアン・プログレを代表する屈指の名盤と言われています。要チェックですよ!とりあえず最初は、イタリア語盤からお聴きになった方がよろしいかと思います。

 

さて、明日は早起きをして、モーニングコーヒーをいただきながら、マクソフォーネに耳を傾けてはいかがでしょうか?お客様。では、これにて失礼をいたします。

 

Maxophone

Maxophone

  • Maxophone
  • ロック
  • ¥1200

 

f:id:progretechjog5:20190805211147g:plain