やっぱり、プログレですよね。

ロック、主にプログレッシヴ・ロックのおすすめアルバムをご紹介。

イタリアのプログレ・バンドのご紹介(15)

 < ご紹介バンド : Museo Rosenbach >

 

 こんにちは!

なんか最近、えらく曲が長くて、やたら変拍子や転調が多くて、曲の構成がすごく複雑なロックが聴きたいな〜。なんて思っていませんか?そんな貴方に朗報です。ぴったり当てはまるロックがあるんですよ!プログレっていうんです!というわけで、今回もイタリアン・プログレの優れたバンドをご紹介しますぜ!旦那!

 

 -- Museo Rosenbach --

今回ご紹介するバンドは、ムゼオ・ローゼンバッハです。二つのバンド、ラ・キンタ・ストラーダ(La Quinta Strada)とイル・システマ(Il Sistema)のメンバーによって1971年に5人編成で結成されました。アルバム発表前のごく初期のうちに元イル・システマのレオナルド・ラゴリオが脱退し、やはり元イル・システマのチコ・ペリーノとチェレステ(Celeste)を1972年に結成します。

1973年1枚目のアルバム『Zarathustra』を発表します。サウンドは、重厚感のある荘厳な王道のシンフォニック・プログレです。ヘヴィでダークな雰囲気の中にもイタリア独自の叙情性があり、プログレのお手本のような複雑な曲の展開は、このアルバムをより高いランクへ押し上げています。ハードなギターや、キーボードの荘厳な響き、力強くリズミカルなドラム、荒々しいヴォーカルなど、圧倒的な演奏です。プログレを代表する屈指の名盤となっています。

1973年、数回のライブの後解散します。解散の理由はジャケットのコラージュの中にあるムッソリーニの顔や、哲学者ニーチェの影響がある歌詞などが政治的な論争を引き起こしためではないかと言われていますが、詳細は不明です。

1990年、アルベルト・モレーノ(ベース)とジャンカルロ・ゴルツィ(ドラム)を中心に再結成されます。(オリジナル・メンバーは、この2人だけです。)1999年に6人編成でアルバム『Exit』を発表します。かつての重厚で混沌とした雰囲気は薄れ、歌ものが中心となった洗練されたメロディアスなプログレサウンドに変化しています。アルバムとしての完成度は高く、聴きごたえがあります。

2002年にフィンランドの雑誌「Colossus」の企画で、北欧叙事詩「Kalevala」をロックで演奏するプロジェクトに参加して『Fiora di vendetta』を録音します。この曲は、後に発表されるアルバムに収録されています。

2012年、ステファーノ・ガリフィ(ヴォーカル)が加わり、オリジナルメンバーが3人になります。そして、同じ2012年に1973年発表のアルバム『Zarathustra』を現代にあったものにするという目的で録音された『Zarathustra Live in Studio』を発表します。1973年のアルバムがほぼ忠実に再現されていますが、独特の重厚感が薄まり、洗練されたモダンなサウンドになっています。また、適度なライブ感があり、このアルバムをより聴きやすく魅力的にしていてます。名盤の再現にふさわしい作品だと思います。

2013年、『Barbarica』を発表します。『Zarathustra』の時のサウンドに回帰していて、重厚で叙情的なサウンドの王道シンフォとなっています。曲の展開も全盛期と同じく複雑に入り組んでいます。ただ、基本的な部分は同じですが、やはり現代に即した、洗練された聴きやすいサウンドに変化しています。特にハードなギターが現代的です。アルバムとしては、完成度の高い名盤になっていると思います。(上記した『Filra di vendetta』はこのアルバムの4曲目に収録されています。)では、オススメのアルバムです。

 

 『Zarathustra』/1973

 『Zarathustra Live in Studio』/2012

 『Barbarica』/2013

 

以上です。『Zarathustra』はプログレ屈指の名盤と言われています。他の2枚も名盤なので、要チェックですよ!先輩!

 

ここまで読んで下さり、ありがとうございました。今回も文章が長くなってしまい申し訳ありませんでした。え?適当に読み飛ばしているから問題ない?そりゃそうですよね!さすがは師匠!一本取られましたな!フォッフォッフォッ!では、また!

 

 

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