やっぱり、プログレですよね。

ロック、主にプログレッシヴ・ロックのおすすめアルバムをご紹介。

イタリアのプログレ・バンドのご紹介(16)

 < ご紹介バンド : Il Balletto di Bronzo >

 

 こんにちは!

お待たせしました!楽しい楽しいプログレ・タイムでございますよ!え?誰も待ってないし、楽しくもない?そりゃそうですよね!先輩!失礼いたしました!(軽く土下座)というわけで、今回もイタリアン・プログレの優れたバンドをご紹介します。

 

 -- Il Balletto di Bronzo --

60年代末期、ナポリに4人編成のバッティトーリ・セルヴァッジ(Battitori Selvaggi)というバンドがいたのですが、このバンドが1969年にイル・バレット・ディ・ブロンゾ(Il Balletto di Bronzo)と改名します。

1969年と1970年にシングルを1枚ずつ発表した後、1970年にアルバム『Sirio 2222』を発表します。サウンドは、サイケ色のあるハード・ロックです。また、管弦楽をフューチャーしたシンフォニック・プログレも入っていて聴き応えのあるアルバムになっています。アルバムの評判は良かったようですが、バンドは、一時的に解散のような状態になったそうです。

1971年に、オザンナの前身であるアマチュアバンド、チッタ・フロンターレ(オザンナ解散後にオザンナのメンバーが結成したバンドも同じ名前ですが、名前を復活させただけで別バンドです。)から、ジャンニ・レオーネ(キーボード、ヴォーカル)が加入します。その後マルコ・セチオーニ(ギター、ヴォーカル)とミケーレ・クパイオロ(ベース)が辞めたため、ローマのバンドからヴィート・マンツァリ(ベース)を迎えて、イル・バレット・ディ・ブロンゾは再び始動となったということだそうです。

1972年アルバム『YS』を発表します。キーボードメインアヴァンギャルドサウンドです。ハード・ロックプログレが融合したような感じなのですが、単なるプログレ・ハードとは違います。変拍子を多用するベースとドラム、ハードなギター、少し高音気味のヴォーカル、現代音楽とロックを融合させたような斬新なキーボードなど、テクニックに裏打ちされた圧倒的な演奏です。全体的に不穏で神秘的な雰囲気が満ちていて、このアルバムを他にはない独自にものにしています。ダークなシンフォニック・プログレを代表する屈指の名盤となっています。

『YS』の評判は良かったそうですが、1973年に、リノ・アイェーロ(ギター)とマンツァリ が脱退します。同年の1973年に残ったジャンキ・ストリンガ(ドラム)とレオーネでシングルを1枚制作、発表して、解散します。(このシングルは『YS』CD紙ジャケ盤にボーナストラックとして収録されています。)

1995年、レオーネはプログレバンド「Divae」のメンバーと共にトリオ(キーボード、ベース、ドラム)でイル・バレット・ディ・ブロンゾを再結成します。同1995年、イタリアのプログレ・フェスに出演します。この模様を、1999年にライヴアルバム『Trys』として発表します。その後はメンバーを入れ替えながら、ライブ活動を精力的に行なっているそうです。

2013年、リノ・アイェーロとマルコ・セチオーニが中心となって、「Il Balletto di Branzo di LIno Ajello e Marco Cecioni」(「 IL Balleto di Branzo」とは、別バンドです。)を結成し、2016年にアルバム『Cuma 2016 D.C』を発表します。(このアルバムには、レオーネもゲスト参加しています。)サウンドは、オルタナ色のある洒落た大人のロックです。

それでは、オススメのアルバムです。

 

 『YS』/1972

 

以上です。『YS』は、プログレ屈指の名盤になっています。要チェックですよ!

 

今回も文章が長くなり申しわけありませんでした。この辺でコーヒーブレイクなどいかがでしょうか?コーヒーのお供は、やはりドーナツでしょうか?え?クッキー?それも泉屋のクッキー?渋い!素晴らしい!ブラヴォー!では、また!

 

Ys

Ys

 

 

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