やっぱり、プログレですよね。

ロック、主にプログレッシヴ・ロックのおすすめアルバムをご紹介。

イタリアのプログレ・バンドのご紹介(11)

< ご紹介バンド: Il Volo >

 

 こんにちは!

今回ご紹介するバンドは、イル・ヴォーロ(Il Volo)です。

 

 -- Il Volo --

イル・ヴォーロは、フォルムラ・トレのメンバーだったアルベルト・ラディウスやガブリエーレ・ロレンツィと、イタリアで著名なミュージシャンによって結成されたスーパーグループです。主要メンバーはフォルムラ・トレが所属していたヌメロ・ウーノというレコード・レーベルに所属していたミュージシャン達であり、ヌメロ・ウーノの意図によって招集されたバンドであったとも言われています。イル・ヴォーロは全部で二枚のアルバムを発表していますが、二枚ともヌメロ・ウーノの創設者の一人であるモゴールが全ての作詞とプロデュースを担当しています。バンド編成は、ツインギター、ツインキーボードで、イル・ヴォーロの曲を繊細に表現しています。サウンドは、ジャズ、フュージョン、フォーク、ポップ、ロックなど多彩な音楽性を持っているので、一言で表現するのは大変難しいのですが、演奏スタイルはフュージョンに近く、構成とメロディーはイタリア独自のプログレとでも言えばいいのでしょうか。曲は、細かなところまで気が配られ、張りつめた緊張感があります。独特の美しく哀愁あるメロディーが絶妙に配置され、歌でさえ楽器の一部のようにテクニカルに演奏される様は、正に圧巻です。とにかく、洗練された美しく叙情的なメロディーが緻密に計算されて演奏されるので、アルバム一枚聴くのはあっという間です。では、オススメのアルバムです。

 

 『Il Volo』/1974

 『Essere o non essere? Essere! Essere! Essere!』/1975

 

以上です。一枚目のアルバムの方が、ヴォーカル曲が多いぶん洗練された中にも温かみがあります。二枚目は、ほぼインストロメンタルなのでかなり緊張感のある演奏になっています。どちらのアルバムも、それぞれの良さがあり、イタリアン・プログレを代表する屈指の名盤となっています。

 

イル・ヴォーロはこの二枚のアルバムを発表後、活動に終止符を打ちます。もう少しアルバムを残して欲しかったですね!

 

さて、今宵はオーディオの前でひとり、ウイスキーを傾けながらイル・ヴォーロの洗練されたプログレの世界を堪能されてはいかがでしょうか?お客様。では、今回はこれにて失礼をいたします。

 

 

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