やっぱり、プログレですよね。

ロック、主にプログレッシヴ・ロックのおすすめアルバムをご紹介。

イタリアのプログレ・バンドのご紹介(10)

<ご紹介バンド:Formula 3  

 

こんにちは!

今回ご紹介するバンドは、フォルムラ・トレ(Formula 3)です。

 

 -- Formula 3 --

フォルムラ・トレは、イタリア・ポップス界の重鎮であるルーチョ・バッティスティ(シンガーソングライター・プロデューサー)が、創設者の一人になっているヌメロ・ウーノというレコード・レーベルから『Dies irea』/1970でデビューしています。フォルムラ・トレの一、二枚目のアルバムのほとんどの曲と、三枚目のアルバムの三分の一ほどの曲の作曲は全てルーチョが担当しています。また、全アルバムの作詞のほとんどがやはりヌメロ・ウーノの創設者の一人である作詞家のモゴールによるものです。一枚目のアルバムのサウンドは、サイケなアート・ロックとでも言えばよろしいでしょうか。ヘヴィなギターや力強いオルガンの演奏と、美しいメロディーの歌の対比が印象的です。二枚目のアルバム『Formula 3』/1971 は同じ路線ながら、完成度が増し聴きやすくなっています。三枚目のアルバム『Sognando e risognando』/1972 でサウンドがシンフォニックなプログレになり、前より洗練され緊張感のある音に進化しています。また、イル・ヴォーロへとつながることがわかるメロディーもあり中々興味深くもあります。アルバムとしてはイタリア独自の情感のある美しいメロディーに満ちたシンフォニック・プログレの名盤になっていると思います。四枚目のアルバム『La grande casa』/1973 ではプログレ色が少し後退し、美しいメロディーの歌モノが中心になっています。前作の音楽性を通過したことによりイタリア独自の美しいメロディーに磨きがかかり、非常に完成度の高いアルバムになっています。アコースティックギターとキーボードの奏でる美しい響きは素晴らしいですよ!このアルバムがフォルムラ・トレの最高傑作だと思います。このアルバムを発表後フォルムラ・トレは解散します。メンバーだったアルベルト・ラディウス(ギター)とガブリエーレ・ロレンツィ(キーボード)は著名なミュージシャンと共にスーパー・グループ、イル・ヴォーロを結成します。その後フォルムラ・トレは1990年に再結成され、現在まで活動しています。サウンドはポップな歌モノ中心となっているようですが、再結成後の詳しいことは不明です。申し訳ありません。では、オススメのアルバムです。

 

 『Sognando e risognando』/1972

 『La grande casa』/1973

 

以上です。両アルバム共に素晴らしいです。特に『La grande casa』の美しいメロディーは要チェックだと思います。

 

さて、いかがだったでしょうか。フォルムラ・トレ、いいですよ!次回はイタリア独自の音楽性を持ち、洗練さを極めたプログレを代表する正にスーパーグループ、イル・ヴォーロをご紹介する予定です。では、また!

 

La Grande Casa

La Grande Casa

  • Formula 3
  • ワールド
  • ¥1200

 

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