<ご紹介バンド:Le Orme>
こんにちは!
今回は前回の予告どうり、レ・オルメのアルバムのご紹介の続きになります。
-- Le Orme -- (Part 2)
『Storia o leggenda』/1977
ポップ色の濃い前二作のアルバムと室内楽の傾向のある後二作のアルバムに挟まれ、離れ小島のように、一時的に七十年代前半の全盛期のプログレに回帰した作品です。おなじみの素朴で叙情的なメロディーが心を癒してくれます。全盛期の少しダークで哀しげな雰囲気が薄れ、ポップで洗練された印象があります。
『Florian』/1979
アコースティックな楽器を中心に使用して、室内楽とイタリアン・ロックが融合したフォーク色のあるクラシカルなサウンドになっています。美しく素朴なメロディーが淡々と演奏され、ヴォーカルの儚げで優しい歌声ともマッチして、癒しのアルバムになっています。お疲れの現代人にオススメです。最近、お疲れではありませんか?そんな時には、このアルバムですよ!え?お前が一番疲れる?そりゃそうですよね!全くそのとうり!失礼しました! 次のアルバム『Piccola rapsodia dell'ape 』/1980も同じ路線ですが、ポップな要素が強まりメリハリがついた印象です。
『Orme』/1990
ポップス・アルバムの前作『Venerdi』/1982を発表後解散し、1886年に再結成して1990年にこの『Orme』を発表します。このアルバムも前作同様ポップな歌モノのアルバムになっています。プログレのかけらもありませんが、上質なイタリアン・ポップスとなっていますので、興味のある方はどうぞ。なかなかいいアルバムですよ!
『Il fiume』/1996
ツイン・キーボードになり、またプログレに回帰しています。オルメ独自の叙情性や幻想的なメロディーは全盛期と変わっていませんが、様々な音楽性を経てきただけあってサウンドは洗練され聴きやすくなっています。
『Elementi』/2001
前作のシンフォニック・プログレをさらに推し進め、よりメリハリのある洗練されたサウンドになっています。イタリア独自の叙情的メロディーとヴォーカルの儚い歌声がマッチして完成度の高い素晴らしいアルバムになっています。このアルバムもレ・オルメの代表作だと思います。
『L'infinito』/2004
よりクラシカルになったシンフォニック・プログレです。今までの音楽性とは少し方向性の異なったサウンドになっています。素朴さはあまりなくなり、クラシカルで洗練されたサウンドに変化しています。前々作の『Il fiume(川)』、前作の『Elememti(元素)』と今作『L' infinito(無限)』で三部作になっていて、人間と地球や宇宙との関わり合いについて表現しているそうです。イタリア語なので意味はさっぱりわかりませんが、深い歌詞なんですね。え?わかる?さすがは師匠!国際派!ブラヴォー!
『La via della seta』/2011
ドラマチックに展開する洗練された王道シンフォニック・プログレになっています。シルク・ロードでの出会いを主題にしたコンセプトアルバムになっているそうです。美しく荘厳なメロディーや物語のような展開は、壮大な世界を作り上げています。そして、驚いたことに、ヴォーカルのアルドー・タッリャピエートラが脱退して「メタモルフォーシ(Metamorfosi)」のヴォーカル、ジミー・スピタレーリが加入しています。アルドーの儚い歌声とは対照的な歌い上げる感じのジミーの歌声はこのアルバムの壮大なサウンドに非常によくマッチしています。ただ、少し聴いただけではレ・オルメのアルバムだとわからないかもしれません。
では、オススメのアルバムのご紹介です。
『Uomo di pezza』/1972
『Felona e sorona』/1973
『Contrappunti』/1973
『Elementi』/2001
以上です。前にも述べたとうり『Felona e sorona』が最高傑作と言われています。
さて、いかがだったでしょうか?今回は二回に分けてご紹介させていただきました。長くなり申しわけありませんでした。では、また!