やっぱり、プログレですよね。

ロック、主にプログレッシヴ・ロックのおすすめアルバムをご紹介。

イタリアのプログレ・バンドのご紹介(1)

 こんにちは!

 

今回から、イタリアのプログレ・バンドのご紹介をしていきたいと思います。イタリアはイギリスに次ぐプログレ大国であり、プログレ屈指の名盤が数多く存在します。イタリアン・プログレの音楽性は非常にオリジナリティーが高く、他の国にはない独自の響きがあります。また、イタリア語はプログレとの相性がよく、語感が心地いいですよ。歌詞の意味は全くわかりませんけどね。え?わかる?さすがは兄貴!インテリだね!

 

 -- Premiata Forneria Marconi --

まず、最初にご紹介するバンドは、P.F.M(Premata Forneria Marconi)です。多分、イタリアのプログレ・バンドの中では一番有名であり偉大なバンドだと思います。E.L.Pが設立したレーベル「マンティコア・レコード」から英語盤が二枚出ていて世界的にも評価が非常に高いです。プログレ・ファンではなくても、名前くらいはご存知ではないでしょうか。サウンドは叙情的で幻想的なシンフォニック・プログレです。イタリア独自の美しいメロディーは本当に素晴らしいですよ。曲は隆起が激しくドラマチックに展開し、静的なパートの美しく優雅で哀愁漂う独特なメロディーと動的なパートの激しく荘厳なメロディーの対比が非常に自然で感動的です。ギターやキーボードが素晴らしいのはもちろんなのですが、フルートやヴァイオリンなども効果的に演奏され、オリジナリティー溢れる斬新な音になっています。ただ、プログレ・ファンにオススメできるのは、『チョコレート・キングス』ぐらいまでです。その後はフィージョンやポップスの要素が強くなり徐々に別のバンドのようになっていきます。では、オススメのアルバムです。

 

 『幻想物語』(Storia di un minuto)/1972

 『友よ』(Per un amico)/1972

 『幻の映像』(Photos of Ghosts)/1973

 『甦る世界(イタリア語盤)(L'isola di niente)/1974

 『甦る世界(英語盤)』(The World Become the World)/1974

 『チョコレート・キングス』(Chocolate Kings)/1976

 

以上です。『幻の映像』と『甦る世界(英語盤)』が「マンティコア」からリリースされたアルバムです。『幻の映像』は、『幻想物語』から一曲、『友よ』から五曲全てを一曲をのぞいて英詞にリメイクした曲に、インストの新曲を一曲を加えた内容になっています。『甦る世界』は英語盤、イタリア語盤共にリリースは同時でしたが、英語盤が先に製作されたそうです。また、『甦る世界(英語盤)』の表題曲は、『幻想物語』に収録されたものをアレンジしたもので、イタリア語盤には収録されていません。両アルバムの英詞の担当は、ロック・シーンの永遠の吟遊詩人と言われた、初期キング・クリムゾンのピート・シンフィールドです。また、『チョコレート・キングス』はジャケットが二種類ありますが、中身は両方とも同じ英語盤です。非常にややこしいですが、イタリア語盤も英語盤もそれぞれ良さがあるので、全部お聴きになっても損はないかと思います。ただ、時間のないお忙しい方には、『幻の映像』と『甦る世界』をオススメします。この二枚はプログレ屈指の名盤として有名です。聴いてみてくださいね。

 

さて、いかがだったでしょうか?今回は長くなってしまいましたので、この辺で終わりにしたいと思います。P.F.Mはプログレを代表する偉大なバンドですよ!では、また!

 

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Photos of Ghosts

Photos of Ghosts