やっぱり、プログレですよね。

ロック、主にプログレッシヴ・ロックのおすすめアルバムをご紹介。

イタリアのプログレ・バンドのご紹介(13)

< ご紹介バンド : Locanda delle Fate

 

 こんにちは!

当ブログへお立ち寄りいただき、ありがとうございます。このブログはプログレッシブ・ロックのオススメのバンド及びアルバムをご紹介するブログです。略してプオブです。え?略さないでいい?そうですよね!申しわけありません!今回ご紹介するバンドは、ロカンダ・デッレ・ファーテ(Locanda delle Fate)です。

  

  -- Locanda delle Fate --

ロカンダ・デッレ・ファーテは、イタリアの北西部の都市アスティ出身のメンバーによって1974年に結成されました。メンバーは7名で、編成は、ツインギター、ツインキーボード、ベース、ドラム、ヴォーカルです。1977年に最初のアルバム『Force le lucciole non si amano piu』を発表します。サウンドは繊細で幻想的なシンフォニック・プログレです。演奏のテクニックが卓越していて、複雑に入り組んだ曲を緻密に美しく表現しています。ヴォーカルは少し荒く歌い上げる感じで、繊細な演奏との対比が良い効果を生み、バンドの大きな特徴となっています。とにかく幻想的で緻密で優美な、イタリアン・シンフォニック・プログレの一つの完成形となっています。このアルバムを発表後、アルバムから抜粋した曲のシングルの他に、新曲のシングルを1978年に1枚、1980年には3人のメンバーがラ・ロカンダ(La Locanda)名義で1枚発表しています。そして、同1980年に解散してしまいします。(1978年に発表されたシングルはアルバムのCD盤にボーナストラックとして入っています。)アルバム発表時の1977年といえば、ニューウェーブ台頭後のプログレ人気が衰退していた時期であり、その結果商業的な成功は得られず解散、ということだそうです。これだけのアルバムを発表しても売れないとは、時代の流れというのは無情ですね。私は悲しい!ナントカならなかったんですか!先生!はい、興奮して申し訳ありません。

1999年にオリジナルメンバー3人で再結成されます。そして同1999年に同じくオリジナルメンバーの2人をゲストとして迎えて5人編成で『Homo homini lupus』を発表します。サウンドは、ポップなイタリアン・ロックで、歌もの中心です。プログレ色はありませんが、美しい旋律を丁寧に組み上げていくところは、さすがロカンダ・デッレ・ファーテといったところでしょうか。2012年には、オリジナルメンバー4人を含む6人編成で『The Missing Fireflies...』を発表します。未発表曲2曲含む新録が4曲、未発表ライブ音源が3曲という構成のアルバムになっています。興味のある方はどうぞ。それでは、オススメのアルバムです。もうお分かりと思いますが、

 

 『Force lucciole non si amano piu』/1977

 

以上です。このアルバムは、イタリアン・プログレ屈指の名盤となっています。さらに補足として『The Missing Fireflies...』をプラスすると完璧ですね。

 

さて、今宵は、洋酒を片手にロカンダ・デッレ・ファーテの美しい世界に浸ってみてはいかがですか?きっと良い夢を見ることができますよ。お客様。では、これにて失礼をいたします。カチャリ・・。(ドアを閉める音)

 

Forse le lucciole non si amano piu

Forse le lucciole non si amano piu

  • Locanda Delle Fate
  • ポップ
  • ¥1200

 

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