こんにちは!
今回も前回の続きで、第七回になります。今回もいいバンドが揃っていますぞ!殿!
-- The Enid --
最初のバンドは、エニド(The Enid)です。エニドの特徴は、キーボード、ギター、ベース、ドラム(アルバムによっては管楽器などを使用)でオーケストラのように演奏する点です。ちょっと聞くと、ほぼクラシックに聞こえます。シンセの出すオーケストラの音とエレキギターの音の自然な調和や、ドラムのオーケストラにおける打楽器のような使い方は、独自の世界を作り出しています。ただ、聞けばわかりますが、やはりエニドはクラシックではなくロックです。曲のプログレ的な盛り上がりや、キーボード演奏の素晴らしさ、エレキギターの響きは、ロック・ファンの心を掴むと思います。一度聴いてみてください。ではオススメのアルバムです。(私は五枚目のアルバムまでしか聴いていないので、その中からのオススメになります。申し訳ありません。他のアルバムを聴いた時は、機会を見つけて、ご紹介したいと思います。)
『夏星の国』(In the Region of the Summer Stars)/1976
『エアリー・フェアリー・ナンセンス』(Aerie Faerie Nonsense)/1977
『タッチ・ミー』(Touch me)/1979
『サムシング・ウィケッド・ディス・ウェイ・カムズ』
(Something Wicked This Way Comes)/1983
以上です。この中では、『エアリー・フェアリー・ナンセンス』の評価が高く、有名です。なので、最初はこちらからお聴きになるとよろしいかと思います。私は、『夏星の国』なんかもいいと思います。ただ、注意していただきたいのは、アルバムによって、オリジナル版と再録版があったり、内容は同じでジャケットが違うものなどがあったりすることです。買う時はよく確認してくださいね。
-- Gryphon --
次にご紹介するバンドはグリフォンです。グリフォンは王立音楽院出身のリチャード・ハーヴェイとブライアン・ガランドを中心に結成されました。最初、古楽器を使って宮廷音楽というか、中世の民族音楽のようなものを演奏していたのですが、アルバムを発表する毎にだんだんとロック色が濃くなっていき、プログレに分類されるようになっていきます。サウンドは、中世トラッドミュージックとプログレの融合といえばよろしいのでしょうか。クルムホルンなどの古楽器と、現代の楽器を使っての演奏は独特な牧歌的雰囲気を作り出し、このバンドの大きな特徴となっています。古楽器の音は心が和みますよ!一度聴いてみてください!忙しい現代人には特にオススメですぞ!殿!というわけで、オススメのアルバムです。
『鷲頭、獅子胴の怪獣』(Gryphon)/1973
『女王失格』(Red Queen to Gryphon Three)/1974
『レインダンス』(Raindance)/1975
以上です。『女王失格」が最高傑作と言われています。『鷲頭、獅子胴の怪獣』は、プログレではなく、むしろロックでさえないのですが、トラッドなサウンドがすごく心地よいので、興味のある方は是非。
さて、いかがだったでしょうか?エニドとグリフォン、共にいいバンドですよ!来週も続きます。では、また!